11都県で早くもインフルエンザの流行始まる 多くは「A香港型」

11の都県で、早くもインフルエンザの流行が始まった。患者の数は、この1週間で推定およそ4万人増えるなど、例年よりも速いペースで猛威が拡大している。東京都では、7年ぶりに、11月にインフルエンザが流行する自体となった。今シーズン、東京のインフルエンザの患者は、8割以上が14歳以下となっている。みやのこどもクリニックでは、先週から患者が増え始め、28日までに、25人の子どもたちがインフルエンザと診断された。インフルエンザと診断された子どもは「頭が痛かったり、足とかも関節が...」と話した。例年、12月から3月に流行するとされるインフルエンザだが、2014年は、早くも11の都県で流行。この早すぎるインフルエンザの流行で、ある懸念がある。感染拡大を食い止める、予防接種。子どもの予防接種に来た母親は「1回目で、ちょっとは免疫がついてくれているといいんですけど」と話した。インフルエンザの予防接種は、効果が表れるまでに、およそ2週間かかる。さらに、13歳未満の子どもの場合は、原則、およそ1カ月空けて、2回接種しなければならず、効果が出るまでには、そこから2週間ほどかかる。仮に、きょう1回目の予防接種を受けたとすると、ワクチンの効果が出るのは、およそ1カ月半も先となってしまう。医師は、流行が早まったことで、予防接種が間に合わず、感染が拡大するおそれがあると指摘する。みやのこどもクリニックの宮野孝一院長は「今回のことを考えると、10月に(予防接種を)1回受けているのが、理想だったと思う。かなり、もっと(感染者は)増えてくると思う」と話した。迫られる、インフルエンザの予防策。東京・杉並区の久我山幼稚園では、インフルエンザ予防のために、医師が直接、子どもたちに手洗い、うがいの指導を行っている。手洗いを終えた子どもたちは、特殊なライトを使い、洗い残しをチェックしていた。園児は、「(きれいに洗えましたか?)はい」、「洗えた。(何回で全部とれた?)3回」と話した。今シーズン、検出されたウイルスの多くは、「A香港型」。A香港型は、流行しやすいタイプで、高熱やのどの痛み、関節痛などの症状をもたらす。医師は、子どもたちだけでなく、高齢者の感染にも注意を促している。宮野院長は「ひとたび集団の高齢者施設とか、1人患者が出ると、瞬く間に波及する」と話した。東京都は、こまめな手洗い、うがいなど、早めの予防対策を徹底するよう、呼びかけている。
当社でも従業員に『手洗い、うがい』をするよう呼びかけていきたいと思います。